aL Base【アエル ベース】洞(〇X∞・・・司)四宮スズカ 個展
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ステートメント
四宮スズカは、「世界の根源と接続する」という制作姿勢から、「流れ」をテーマとしたドローイングシリーズ、絵の具と塩によって生み出される絵画など、幅広い制作を行っているアーティストです。
四宮スズカの作品は所謂「現代アート」と呼ばれるものであり、aL Baseとして本展は、現代アートを知ってもらう入口になってもらいたい思いが込められています。
展示の構成として、ドローイングと塩の作品は共に、この世の実態が「流れ」であるという考えを提示しています。
思考メモは、本展の重要な作品であり、四宮スズカにとっての「世界の見え方」を表しています。
「世界の見え方」として円筒形のモデルを提示し、言葉―記号―図―模様―絵を横断しながら、四宮スズカ自身の心情の真の姿をとらえる空間を目指しました。
今までの過去の展示は、四宮スズカの「世界の見え方」の思考の断片を展示していましたが、今回は「世界の見え方」そのものの全容を提示した展示となっています。
※掲載作品の他に、会場でしか見ることのできないドローイング作品もございます。
作家情報
四宮 スズカSHINOMIYA Suzuka
「姿勢」と呼称する造形的形態や距離の状態を用いた絵画作品から始まり、「流れ」をテーマとしたドローイングシリーズ、塩によって生成的に生み出される絵画や植物によって「不可視な進行」を取り上げたオブジェなど幅広い制作を行っている。
いずれの作品も「世界の根源と接続する」という四宮スズカの制作への姿勢から生じたものであり、鑑賞行為においても主客を排した状態を志向している。
経歴
- 多摩美術大学絵画科油画専攻在学中
主な展示会add_circle
- 2023年
- 「scow」 (Hello bee,Gallery美の舎,Gallery KINGYO,谷中ギャラリーhaco, 東京)
- 2023年
- 「ART Students STARS vol.2」
- 2023年
- 「うけい籠り」 (美術紫水, 東京)
- 2022年
- 二人展「シ.エン」 (Gallery美の舎, 東京)
- 2022年
- 三人展「≃直会1」 (Gallery2511, 東京 )
- 2022年
- 「ART FAIR TOKYO 2022」
- 2022年
- 「3331ART FAIR 2022」
- 2021年
- 「CC(closed circuit)」 (Gallery 33 south, 東京)
公園で砂場に指をグっと押し付けたとき、底の見えない玄い窪みが生まれた。
輪ゴムを捻って出来た二つの穴の連なりを目にあてがってみると存在が現れる。
日が暮れ静寂に包まれようとしたとき、体は初めて歩くことを覚えた。
あなたが何か言いかけて言葉を飲み込む度、窪みは膨らみ続けている。
蛇口から排水溝に落ちる水が海に戻る時、私は経路となれるだろうか。