けものいもむし
キャンバス、アクリルガッシュ、色鉛筆
筒井 文那 個展
少し前にそこにあったもの。
それは、知らず識らずなくなっている。
私たちは全てのものが必ずしも永遠ではないとわかっているのに、こぼれ、消えていく様を見て悲鳴をあげている。
私以外の命と一緒にいた記憶、手に届かなくなった今、それは一瞬のように感じる。
だからこそ、一瞬一瞬を消えないように何度も何度も刷り込んで、記憶だけの命と生きていく。
私の命が尽きたら消える想い出を、断片が残るように。
1992年生まれ、静岡在住 作品ごとに悲しくも暖かい小さな物語を作り、生と死、記憶、存在について描く。 行き止まりの世界のどこかで生きていたはずの彼らの存在を守るため、 また私の記憶の中で大切なもの、永遠にしたいもの、それらの記録媒体が私の作品である。 物語の彼らと私の思い出が、自分が死んでしまったとしてもこの世に化石のようにいつまでも残ることを望んでいる。