DOT HUMAN

夜空には、数えきれないほどの星が瞬いている。太古の人類は夜空を見上げ、星と星とを結び、想いを馳せてきた。オリオン座から、黄道十二星座まで、全部で77の星座が記録されており、それらは単なる天体の並びではなく、願いや祈りが込められていたのかもしれない。

現代を生きる私たちは、それらの星座をどのように解釈し、行動に移せばいいのだろうか。隔たりを越えた平和のことかもしれないし、食物の豊作や、人知を超えた存在への祈りかもしれない。あるいは、今の私たちには理解することのできない思想や記憶かもしれない。

DOTHUMANでは、そんな想いを現代のかたちで星座にした。歩くこと、食べること、座ること、泣くこと、笑うこと。日々のあらゆる営みを星として捉え、それらを結び、星座として記録した。

DOTHUMANの星々は、私たちが「どのように生きたか」という軌跡であり、現代から未来に向けての道標でもある。私たちが生きている間に、世界の平和を本当に実現できるかはわからない。けれど、今日を懸命に生きることならできるはずだ。かつての人類が、星座に願いを込めたように、私たちもまた、次の時代を生きる誰かのために、光を残すのだ。