交換するカーペットに、書を書いてもらった。

2025年1月、書道家・村松歩実さんの展示会を開催しました。

この頃、aLがオープンしてから約2年。会場の床に敷いているカーペットも、さすがに少しずつ汚れが目立つようになり、そろそろ交換しようと考えていた時期でした。

そんなタイミングで開催することになったのが、書道家による展示会。

だったら、交換する前にこのカーペットを何かに使えないだろうか。

「会場の床全面に、書を書いてもらったら面白いんじゃないか」

というアイデアが出てきました。

書の上を歩いてもらう

もちろん、少し気になったこともあります。

床に書を書いてもらうということは、展示が始まれば、その上を来場者が歩くことになります。書道家にお願いすることとして、それは大丈夫なのだろうか。

そこでまず村松さんに、「書いたものを人が踏むことになりますが、それでも大丈夫ですか?」と確認したところ、快く了承していただけました。

それなら、やってみよう。

普段は作品を展示するための背景でしかない床を、今回は展示の一部として使うことにしました。

壁に掛けられた書を見るだけではなく、会場に入った瞬間から足元にも書が広がっている。作品を見るために歩けば、当然その書の上を歩くことになります。

書を「見る」だけではなく、その上を歩きながら展示を見る。

いつものaLとは少し違う空間になりました。

どうせ交換するなら、その前に

もともとのきっかけは、「カーペットが汚れてきたから交換しよう」という、かなり現実的な話です。

でも、どうせ捨てることが決まっているのなら、その前に何かできないだろうか。ちょうど書道家の展示を開催するのであれば、このタイミングだからこそできる使い方があるんじゃないか。

新品のカーペットだったら、さすがに躊躇したと思います。

交換することが決まっていたからこそ、床全面を使って好きなだけ書いてもらうことができました。

そして展示が終われば、予定どおりカーペットも交換。

約2年間、ギャラリーの床として使ってきたカーペットは、最後に展示の一部になって役目を終えました。

ということは、次にカーペットを交換するのも、おそらくまた数年後。

そのときも書道家の展示だったら。

またお願いするかもしれません。


企画・文:aL
構成・編集協力:ChatGPT

原文:754文字 → 編集後:1,763文字