値段と「売れました」シールを出したくないというワガママ

これは、そもそもアート業界のことをよく知らないところから始めたからなのかもしれません。

ギャラリーを見て回っていると、作品の横に価格が書いてあって、売れた作品には「売約済」や「SOLD」のシールが貼られている。

もちろん、作品を販売する場所としては、とてもわかりやすい。

でも、どうしてもあのシールが気になってしまいました。

作品そのものを見ているところに、値段や「売れました」という情報が直接入ってくる感じが、なんとなく嫌だった。

だったらaLでは、やらないでみよう。

そんな、ちょっとしたワガママから、作品情報をカードにまとめることにしました。

カードには作品情報とQRコード。

QRコードを読み込むと、その作品のページを見ることができます。

もちろん、これが正解なのかは今でもわかりません。

価格が見えていないと、そもそも「これは買える作品なんだ」と思ってもらえないんじゃないか。

QRコードを読み込むという一手間が、購入の邪魔になっているんじゃないか。

そんなことは今でも考えます。

一方で、Webの仕事をしている立場からすると、QRコードにすることでできることもあります。

どの作品にアクセスがあったのか。

会期中、どの作品に興味を持ってもらえたのか。

Webへのアクセスとして残ることで、感覚だけではなく、ある程度の情報として作家へ伝えることができます。

そして、会場で気になった作品をあとからもう一度見たくなったときにも、Web上に作品のページがあれば探しやすい。

「作品のそばに値段や売約済のシールを出したくない」

最初はそれだけのワガママでした。

でも、やらない方法を考えてみたら、aLなりの作品の見せ方と、Webを使った仕組みが少しずつできてきました。

まだこれが正解なのかは、わかりません。

たぶん、これからも変えていくと思います。


企画・文:aL
構成・編集協力:ChatGPT