aL Base【アエル ベース】川島桃香 個展じゃあ、いくか?ああ、行こう。ふたりは動かない。沈黙。

こちらの展示会は終了しました
展示作品一覧からオンラインにてご購入頂ける作品もございます

このたび、作家 川島桃香の東京初個展を開催いたします。

川島桃香は、地元広島を中心に活動を行っている若手アーティストです。彼女は、「死なないこと」を追求し、その中で「生きること」について考えており、「訣別の要求」という精神的な観点から、可視化された作品を制作しています。

本展では、昨年末行われた母校での卒業制作発表の延長として、過去に制作した作品に大胆な手を加えた作品から、新たに描き下ろした作品まで、30点近い作品をご覧いただけます。

皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

展示作品一覧

あしたになって、会ったことがないなんて言わんだろうね?

われわれは待っている。我々は退屈している。いや、反対するんじゃない、われわれは明らかに退屈しきっている。これは議論の余地がない。いたずらにそれを腐るにまかせている。

untitled(剥奪される肉体)

untitled(剥奪される愛された目)

untitled(剥奪される生活)

untitled(剥奪された者)

untitled(剥奪される救済)

untitled(剥奪された骨)

untitled(剥奪される思想)

untitled(剥奪されるちいさな星)

墓にまたがっての難産。そして、穴の底では、夢みるように、墓掘人夫が鉗子をふるう。人はゆっくり年を取る。あたりは、わたしたちの叫びでいっぱいだ。

untitled(剥奪されゆく、線、面、点、即ち顔)

untitled(剥奪される君だけの孤独)

untitled(剥奪される風景)

untitled(剥奪される顔)

死海は薄い青さ、見ただけで喉がかわいたね

せっせ、せっせと、墓づくり

あす、目がさめたとき、きょうのことをどう思うだろう?

この夢だけでじゅうぶんだって言うのか?

おまえと同じさ、月の光を見ている

まもなく、全ては消え去り、われわれは再び孤独のまん中に取り残されるだろう

untitled(剥奪される者)

彼についてⅠ

彼についてⅣ

彼についてⅡ

彼についてⅢ

沈黙。だれも動かない。さようなら。さようなら。さようなら。沈黙。

何をするかな、この再会を祝して、立ってくれ、ひとつ抱擁しよう

作家情報

川島 桃香KAWASHIMA Momoka

2000年生まれ。

私は死なないために制作を行っている人間です。「死なないこと」は「帰納法」であり、「生きること」とは「演繹法」であると考え、その中での精神を加味した生命活動について「訣別の要求」とし、可視化しています。
「おはなし」と「きもち」の狭間の作品から、一方では観者における死への意識を濃くし、一方では観者が自己投影することで死の意識が薄らぐ作品を目指しています。
また、演劇を10年継続しているバックグラウンドから、アートにおける演劇および、「演劇性」についての取り扱い方についても近年課題として取り組んでいます。

主な展示会add_circle

2023年
3人展「A/B」 (廃墟ギャラリー, 広島)
2023年
「肉体はたましいの容れ物にすぎないのだから」 (安田女子大学CUBE1, 広島)
2022年
「わたしは、海に、還った。」 (タメンタイギャラリー鶴見町ラボ, 広島)
2022年
造形デザイン学科第4回卒業研究・制作発表展示会 (安田女子大学, 広島)
2022年
サッカーボールアート展 (そごう広島)
2022年
GEISAI#21 (東京)