aL Base【アエル ベース】解体される時を刻む万 糸吉 個展

6 日 8 時間 34 分後に開催

幼い頃から描き続けてきた少女たち。彼女たちは私の心象風景の中に溶け込み、見えない存在としてどこかの世界に確かに息づいている——そんな想像を形にすることが、私の制作の根源にあります。

シルクスクリーンという版画技法を通して、少女たちの「存在の痕跡」をなぞること。それは、版を重ねて刷ることで生まれる残像のようなイメージであり、二次元的な表情や仕草に宿るアニミズム的な感覚でもあります。インクの色調や刷りの工夫によって、単なる画像の再現ではなく、少女たちがそこに“いる”と感じられる瞬間を生み出したいと考えています。

本展では、完成作品だけでなく、1版1版を刷り重ねる過程も展示しています。「集合」としての完成形と、その構成要素を分解する「解体」。このテーマは、私の作家名「万 糸吉」にも通じています。少女たちの存在をなぞり、その痕跡を追いかけるように、版を通して彼女たちの姿を探る試みを、ぜひご覧ください。

作家在廊予定

21 (金)22 (土)23 (日)24 (月)25 (火)26 (水)27 (木)28 (金)29 (土)30 (日)
万 糸吉×13:00〜18:00
13:00〜18:00
×××××13:00〜18:00
13:00〜18:00

※直前での変更もございます、あらかじめご了承ください。

作家情報

万 糸吉Mayu

“存在をなぞる”という言葉をテーマに、少女や景色を構成し、シルクスクリーンなど版画を用いて表現する。

“存在をなぞる”とは、画面や紙という二次元の世界に彼女たちが実在したならば、と自身の記憶や景色の中へと落とし込み、鉛筆のドローイングと写真を組み合わせることで、少女の存在する景色を表現することである。それは日常の景色で、不意にみたときに思い出す朧気な記憶、残像である。
版画で制作していることは、直接描く絵画とは異なり、いくつもの工程を挟むことで、少女の存在が自分にとって遠いところにあることを表している。
特にシルクスクリーンでは、版を解体(解版)する為、版が残らない。紙の上に刷られた彼女たちがインクの残像としてだけ残る。私と少女の間では、距離が縮まらない追いかけっこをしているように感じている。

経歴

  • 武蔵野美術大学大学院修士課程造形研究科美術専攻版画コース修了
  • 武蔵野美術大学グラフィックアーツ/版画研究室 助教

主な展示会add_circle

2024年
グループ展「武蔵野美術大学助教助手展」(武蔵野美術大学美術館,東京)
2024年
グループ展「舞踏会」(小金井シャトー, 東京)
2023年
「GEISAI#22 & Classic」 (東京ビッグサイト)
2022年
「武蔵野美術大学卒業・修了制作展」 (武蔵野美術大学美術館, 東京)
2022年
「東京五美術大学卒業修了制作展」(国立新美術館, 東京)
2022年
「GEISAI#21」 (東京ビッグサイト)
2021年
「囲」 (新宿眼科画廊, 東京)
2021年
グループ展「お泊まり会」 (目黒rusu, 東京)
2021年
「第46回全国大学版画展」 (上田市立美術館, 長野)

申込・販売・発送に関して

来場関連 申込期間
2025-03-21 12:00 〜 2025-03-14 17:25
オンライン 申込期間
〜 2025-03-30 18:00
作品発送日
2025-03-31 〜
K.aL【カエル】販売開始日時
2025-04-02 13:00 〜
  • 購入方法、決済に関しての詳細は購入申込についてをご確認ください
  • 諸事情により日程の変更をさせて頂く場合もありますのでご了承ください
  • 記載の時間は目安となり前後する場合がありますのでご理解ください