unseen figure - duckling -

あの時　お気に入りだったもの。
いつも　見ていたもの。

使わなくなったそれが、どこに行ったのか
私は　わからない。

水槽の石ころが　どんな形だったか
私は　思い出せない。

いつの間にか、気づかないうちに
見えなくなる子たち。

でも　そんな時はきっと　誰かにとっての
素敵な居場所に　なっている。

この作品の中には　実際に、
“要らないと言われたものたち”が入っている。

おわりから　はじまる世界。

いらないものなんて　ない。
みんな　みんな　大事な子。