万 糸吉Mayu

“存在をなぞる”という言葉をテーマに、少女や景色を構成し、シルクスクリーンなど版画を用いて表現する。

“存在をなぞる”とは、画面や紙という二次元の世界に彼女たちが実在したならば、と自身の記憶や景色の中へと落とし込み、鉛筆のドローイングと写真を組み合わせることで、少女の存在する景色を表現することである。それは日常の景色で、不意にみたときに思い出す朧気な記憶、残像である。
版画で制作していることは、直接描く絵画とは異なり、いくつもの工程を挟むことで、少女の存在が自分にとって遠いところにあることを表している。
特にシルクスクリーンでは、版を解体(解版)する為、版が残らない。紙の上に刷られた彼女たちがインクの残像としてだけ残る。私と少女の間では、距離が縮まらない追いかけっこをしているように感じている。

略歴

2019年
「第40期国際瀧冨士美術賞」 優秀賞

aL展示・販売会

2024/4/5〜2024/4/14
空間彩添(後半)『空間彩添(後半)』
2024/3/22〜2024/3/31
空間彩添(前半)『空間彩添(前半)』
2023/7/14〜2023/7/23
空間彩添『空間彩添』
2023/5/10〜2023/5/28
万 糸吉 個展『万 糸吉 個展』
2023/2/11〜2023/2/26
StarT.『StarT.』

主な展示会

2023年
「心層堆圏」 (aL Base, 東京)
「GEISAI#22 & Classic」 (東京ビッグサイト)
「StarT.」 (aL Base, 東京)
2022年
「武蔵野美術大学卒業・修了制作展」 (武蔵野美術大学美術館, 東京)
「東京五美術大学卒業修了制作展」(国立新美術館, 東京)
「GEISAI#21」 (東京ビッグサイト)
2021年
「囲」 (新宿眼科画廊, 東京)
「お泊まり会」 (目黒rusu, 東京)
「第46回全国大学版画展」 (上田市立美術館, 長野)